肩関節の痛みで有名なものは、
やはり五十肩になると思います。
しかし
その様な病名はありません。
正式には、【肩関節周囲炎】と呼ばれます。
肩関節周囲炎(五十肩)は急に起こるというよりは、
段階を踏んでその様に呼ばれるようになります。
腱板炎と上腕二頭筋長頭腱炎の2つから移行してくると言われています。
まずは、腱板炎です。
腱板(ローテーターカフ)は、
棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋と呼ばれる、
4つの筋肉からなります。
これら4つの筋肉は、全て肩甲骨から起こり、
上腕骨の大結節と呼ばれる部位に付きます。
主に外転(腕を身体から遠ざける動き)や
外旋(腕の位置は変えずに指先を外に向ける)
の運動時に使われます。
特に影響を受けやすいのは、
棘上筋になります。
理由は、
外転時に肩峰と大結節の隙間が狭くなって、
棘上筋の端が摩擦によって炎症が起こり痛みが出ます。
症状は、
肩関節のやや外側に熱感や腫れが見られ、
腕を上げる時に痛みが出ます。
痛みを放置しておくと、
肩関節周囲炎(五十肩)に移行する可能性がある疾患になります。